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(こんな未来だったら萌える捏造シリーズ(笑)) はれたひるごろ いがいなおきゃくさま afternoon あれから7ヵ月がたった。 私はもう臨月に入り、 入院する事になった。 あのあと私達は後者を選択した。 地位も名誉もない。 ささやかな小さな家を与えられた。 永遠を誓った男は今合衆国本国に出張中。 彼は今ナイトメア部隊の指導主任をやっているとかなんとか。 あんまり興味ないけど。 私は暇。 毎日お腹の写真ばっかりとってる。 撮るものがないから。 産婦人科の入院病棟では 毎日幸せそうな母親の笑顔と 産声が響く。 ここにいると毎日考える。 不思議な気持ちになる。 命を奪う側から、生み出す側に変わった自分を。 こんな温かいものを無常に踏みにじってきた自分が少し恐ろしくなった。 同時にこの温かみを享受する幸せを感じている。 ほんとうにわからない ふしぎなことばかりだ コンコン ふわりと窓から風が差し込んだ時 部屋の扉をノックされた。 入ってきたのはスーツを着た サングラスの男。 思わず、本を落としかけた。 彼の突然の来訪と、 「・・・サングラス、似合ってない」 「・・や、やっぱり・・・?」 黒のレンズから出てきたのは黒の瞳。 茶色のくせ毛はやはり彼だった。 思わず懐かしさに口元が緩んだ。 「・・・久し振り」 「久し振り、アーニャ」 「合衆国日本の第一統括大臣閣下が  どうしてこんなところに・・?」 「・・・君もそういうことをいうのかい」 「・・・ごめん、嘘」 彼は笑いながら 私のベッドの横のパイプ椅子に腰掛ける。 「そうそう。お土産。はい」 「ありがとう」 冷えたプリンが二つ入っていた。 「旦那さんとどうぞ」 「・・・日本に出張中」 「え・・・あ・・・」 「あげる」 「あ、ああ・・ごめん!」 小さなプラスチックのスプーンで 二人でプリンを食べ始める。 「・・体調はどうなの?」 プリンを食べながらこっくり頷くと 彼は昔のような人懐っこい瞳を見せた。 「・・・私より」 「?」 「・・貴方の方が大丈夫・・・?」 「・・・・あ、はは・・体調は大丈夫だけどね・・」 あの戦闘後彼は拘束された。 彼は処刑を望んだ。 だがゼロ・・いやルルーシュは許さなかったそうだ。 しかも・・彼に本国の全権を与えたのだ。 とはいえ、勿論黒の騎士団時代からの幹部が 重大地位についているので、 彼は監視をされているに近いが。 ルルーシュが彼に望んだのは一番屈辱的な事だった。 『全権を任せよう。  お前が目指した国を作ればいい。  その権利をお前が最も憎む男に与えられてな。  それがお前の罰なんだよ、スザク。  愛した女を殺した男から貰った権利で  愛した女の望んだ世界をお前が作れ』 それを聞いた時残酷な言葉だと思った。 結局彼も私達も未だ空虚に囚われている。 「・・・どうして、ブリタニアに?」 「出張。で、アーニャの入院してる病院は聞いてたからさ。  お見舞いにきたんだ」 「・・・ありがとう」 「元気そうでよかった。だいぶ大きくなったね」 「・・もう出てくるから」 そう言ってお腹を見ていると なんだかスザクが驚いている。 「・・・どうしたの・・?」 「・・やっぱり母親って感じだね」 「・・・・?」 「なんだか変わったね・・優しい感じになった」 「・・・そう」 「うん」 「でもさ」 「・・・?」 「旦那さんがいないのに他の男が来ていいものなのかな」 「別に。スザクとは何もないし」 「いや、当たり前だけどね」 苦笑したスザクがスプーンを銜えながら話す。 「でもさ、まさか、本当に結婚しちゃうなんてね。  ジノも一児の父親かぁ」 「・・・・・」 「ジノの顔したアーニャみたいな子供だったら最高に面白いよね」 「・・・・」 考えただけでも吹き出しそうだ。 まぁ、きっとそんな子供でも自分の子供なら愛しいに決まっているが。 「あ、名前は?」 「・・・・まだ」 「え、そうなんだ。ジノならバカみたいに張り切ってるんだと思った」 「・・・ジノに私が頼んだの」 「?」 「スザクに名前つけてもらいたいから」 「・・・・え!!!?ぼ、僕が!!?」 挙動不審なスザクの前でこっくり頷く。 「ど、どうして!!?」 「・・・貴方は」 「もう誰も愛する気はないから」 その言葉に彼は沈黙した。 「あの方じゃないとだめ」 「・・・そうだね、アーニャ。  僕はユフィを今までも愛してきたし、  これからも愛していくつもりだから」 「だから」 「わたしがあなたとかのじょのこどもをうんであげる」 「なまえってかたちだけだけど」 その言葉に彼は絶句した。 そして言った。 「・・・ありがと」 あの瞳には涙が少し浮かんでいた。 彼は暫くすると帰って行った。 やはり地位があるものは忙しいのだ。 彼が帰った後、中から一瞬お腹を蹴られた。 お前も彼を憐れんでいるの? それとも嘲る? ゆっくり撫でればおさまった。 かみさま どうか もうかれをしあわせにしてあげて