(オリキャラあり) いのちをうみだすてで いのちをうばうかなしみを きみはしっているから だからにどときみにそんなおもいをさせたくなかったんだ mother's hand 朝起きて、制服に着替える。 教科書を詰め込んだ鞄を持って ダイニングに行けば、なぜか父さんも母さんもいない。 机の上には僕の分の朝食。 とりあえず食べないと、と思って食べていると 二階から母さんが降りてきた。 「おはよ、母さん。体調はいいの?」 「・・おはよう。私は・・・まだマシなんだけど・・」 「・・・へ?」 母さんはキッチンに入った。 出てきた時には手には温かいお粥の入ったお椀の乗ったトレイ。 「・・・ジノが」 「・・父さんが?」 「風邪ひいた。馬鹿は風邪ひかないって嘘ね」 思わず二人して笑いが漏れた。 でも父さんが風邪引くなんて珍しい。 「ヴュンシェ」 「ん?」 「それ食べて、学校行きなさい。キッチンにお弁当があるから」 「うん。父さん、大丈夫なの?」 「ちょっと熱があるけど・・大丈夫」 「ふうん」 母さんはそういうと二階に上がっていった。 あの母さんの健康診断の次の日。 僕は母さんが妊娠してると やたらテンションの高い父さんから聞いた。 おかげで復帰も延期になったと。 勿論僕も喜んでいる。 弟であっても妹であっても楽しみだ。 でも母さんは少し体調を崩していて (妊婦さんにはそういう時期があるそうだ) 少し心配である。 寝室の扉を開ければ、ベッドにパジャマのまま寝ている男。 サイドテーブルにトレイを置いて。 「ジノ」 「・・・・・ん?」 彼はゆっくりと目を開いていく。 頬がいつもより赤い。 「・・・食べれる?」 「アーニャが・・・ふうふうしてくれたら、食べる」 何歳児だと溜息をついて。 もう33だというのに・・この男は。 「・・わかったから、身体起こして」 「・・・・・・わかった」 大きな体躯がゆっくりベットの上に座る形になる。 額に当てていた冷却シートをとって、 ぼんやりとしている彼の額に自分のをおしあてた。 やっぱり熱い、結構熱がある。 「・・まだ・・高いね、熱」 「・・あ・・うん・・寒い・・」 「・・どこ触ってるの、馬鹿」 どさくさに紛れて胸やら腰やらに触ろうとする夫を一喝。 ぶーぶーと文句をたれる口に少し冷ましたお粥の入った蓮華を突っ込む。 その後は自分で食べるように皿を渡せば、ゆっくりだが食べだした。 ベッドに腰かけて、彼と話す。 「・・軍には休むって連絡したの?」 「あー・・それがな」 「・・どうしたの?」 「・・・今日結構大きな任務が入っててさ。統括が俺なんだよ。  で、こんなことになっちゃったからさ・・今代わりに出れるやつを探してもらってる。  でもさ・・・戦闘任務だからなー・・・俺並の腕を持つ奴じゃないと・・」 「ふうん・・・」 「非常勤まで当たってもらってるけど・・見つからなかったら俺が出なくちゃいけないかも・・」 そう言った後に彼は 「ごめん・・もういいや、ごめんな?」 と半分くらい残ったお粥の椀を返した。彼は私の作ったものを残すことをほとんどしないのに。 今日は本当に体調が悪いみたい。 「・・・・死ぬよ?」 「・・・ん・・?」 私は冷たい視線を彼に浴びせた。 「・・いつか言った、私に。  熱が出て、そのままモルドレッドにのろうとした私に、同じこと」 「あ・・まぁ・・それは・・・」 「・・私とヴュンシェと・・・・お腹の子残して死んだら・・・絶対許さないから」 きゅっと唇をかみしめた。 彼は目を見開いた後、頷いた。 「・・そんなこと・・絶対・・しないよ・・絶対・・・」 「・・なら、薬飲んでさっさと寝て。  軍には私からもう一度掛け合ってあげる。  早く熱下げて」 「わかった・・・」 彼に薬を飲ませて、新しく冷やしたタオルを額に乗せた。 お粥のトレイを持って部屋を出る。 一階に行けば、誰もいない。 時計を見れば、もうとっくにヴュンシェは学校に行った時間だ。 私は受話器を取った。 コール先は彼の勤務先。 けれど彼の上司なんて知らないから必然的に電話する人は知り合いになる。 『もしもし?』 「もしもし・・ノネット?」 『あ、アーニャ?どうしたんだ?』 「・・・今日のジノの任務って・・知ってる?」 『ああ・・・えーっと・・ヴァインベルグ部隊は・・・  ああ、噂のテロリスト集団の殲滅だ』 「・・・それって・・ジノがいないとだめなの・・?」 『・・アイツが統括だからな。  ・・・体調悪いんだって?』 「・・・・うん」 『・・代わりを探してるみたいだが・・見つからないみたいだ。  このままじゃ・・アイツが強制的に出動だな』 「・・・・そう」 『・・・・・・アーニャ、気持ちは分かるが・・これは仕事だから・・』 「・・わかってる、ノネット・・・。  ・・・ねぇ・・非常勤も・・含めてるんでしょ・・?」 『ああ・・非常勤でも探してるが・・ジノくらいの腕前のヤツなんて・・』 「・・・・・・・・・私は・・復帰は延期じゃなくて・・非常勤に変更・・されてるんだよね」 『・・そうだが・・・・・お前、まさかまた身重の体で乗るつもりか!?  そんなことしたら今度こそジノが黙ってないぞ!!』 「・・・・・無理して前線に出て、死なれて、我が家の収入がなくなったら困る」 『だけど、アーニャ、お前・・』 「・・・三か月までは・・乗ってた。今はまだ10週目・・乗れる」 『・・・アーニャ・・・・』 「・・・紛らわしいからアールストレイムで登録してる・・はず。  ・・・モルドレッドを・・すぐ動けるように・・言っておいて・・。  私の・・腕なら・・文句はないでしょ・・?」 『・・・はぁ・・わかった・・・話はつけとく』 「・・ありがと」 かちゃりと受話器を置いた。 自室のドレッサーの一番上の引き出し。 ・・・キーを持って、ポケットにしまう。 急いでキッチンに行って、軽く食べれそうなものを作って。 寝室へ行く。 「・・ジノ」 「・・・ん・・・アーニャ・・?」 「・・軍・・代わり・・いたって」 「・・ほんと・・・?よかった・・」 「・・・ジノ・・私ちょっと用事があったの・・忘れてた・・。  出かけてくる」 「うん・・」 「お昼ご飯・・・キッチンに作ってあるから・・食べれそうなら食べて」 「・・・うん・・・」 「水もここに置いとくから」 「・・・うん」 「タオルと着替えも置いておくから・・汗酷かったら着替えてね」 「アーニャ・・・・俺、ヴュンシェじゃないんだからさ・・・」 「・・・そう、ね・・・。それじゃあ・・いってきます」 「・・・いってらっしゃい・・」 うつらうつらしてる彼の額に一瞬キスをして、 財布と携帯が入ったハンドバックを掴んで、 車にキーを差し込んだ。 彼がいつも来ている合衆国軍(旧黒の騎士団)ブリタニア基地本部。 非常勤の身分証明を見せれば、連絡を受けていたのか通れた。 建物に入れば、ノネットの部下だという軍人が待っていて ノネットのところに連れていかれた。 「アーニャ、久し振り」 「・・ごめん・・急にこんな事になって」 「・・いや・・軍としては助かるから。  言われたとおりモルドレッドは機動準備が整っている。  作戦内容はこれ。目を通しておいて。  終わり次第、ヴァインベルグ部隊のところに連れていく」 彼女に渡された紙切れ。 詳細に書かれた作戦内容。 最後には彼のサイン。 どうやら部隊長である彼が立てたものらしい。 合理的で・・彼らしい作戦。 言いなおせば・・彼ならこの状況ならこういう作戦を立てるだろうという 模範的作戦。 だいたいはわかった。 彼とは14の時から作戦を共にし、気づいたら生活まで共にしてる間柄。 だいたい読める、考えてることくらい。 すぐに彼女にそれを返せば 「さすが」 と笑われて、そして、部隊メンバーのところへ連れていかれた。 「入るぞ」 彼女の言葉と同時に、さっと20名ほどの軍人が立ち上がり敬礼の姿勢をとった。 私は彼女の後ろに無言で付いていく。 「エ二アグラム大佐!」 「なんだ、ジグラム少佐」 「・・ヴァインベルグ大佐は・・」 「本日病欠らしい。今日の任務は・・非常勤の・・アールストレイム大佐が指示する」 「・・アールストレイム大佐・・・?」 ノネットに肘で突かれて、一応前に出た。 「・・・どうも」 20名の彼らはかなり不安げだ。 まあ、私の外見は14の時から大きく変化してないから(悲しい事に) かなり・・若く見られる。 彼らからしたら私服の得体の知れない大佐なんかの指示は仰ぎたくないだろうが ・・・仕方ない。 「・・じゃあ・・頼んだ」 私はノネットを見て、頷いた。 彼女の退出後、一つ息を吐いた。 意識を完全に昔に戻していく。 一応高圧的態度をとらねば舐められる。 言っておくが・・彼らは私の事を確実に年下に見ているが。 彼らは言っても20代そこそこ。 私は・・・(言いたくないが)・・もう30だ。 舐められちゃ・・困る。 「・・作戦内容はヴァインベルグ大佐が立てたものに従う。  彼のポジションには私がつく。  何か問題は?」 「・・・アールストレイム大佐」 「・・・え・・っと」 「ジグラム少佐です。この隊の副部隊長です」 「・・そう。で、何」 「私達は・・大佐の実力を知りません・・」 彼の言葉に少し微笑んだ。 「・・・確かに、私の実力はヴァインベルグ大佐に劣るかもしれないけど」 「・・・確実にあなたたちよりは上だから、安心して」 その言葉に少佐はむっとした顔を見せた。 「・・大佐・・それはどういう根拠で・・」 「・・見ればわかる。ああ、もう時間。  全員10分後に着替えてナイトメアへ。  作戦を開始する」 「「了解」」 10分後全員がスーツに着替え、発進を始めた。 ジグラム少佐の機体が出ていったのを確認して、 モルドレッドを起動させる。 インカムの電源も入っている。 『アールストレイム大佐』 「・・何?」 『大佐の機体は・・・?』 「今から出る」 その言葉の後通信を切って、出力を全開にした。 少しだけ、スーツに隠れたお腹を見つめて。 どうか、どうか、無事に帰れますように、と。 昔はこんなことしなかったのに。 彼も・・発進の時・・こんなことしてるのかな・・。 ああ、大切なものが増えると・・神様を信じたくなるね レバーを引いた。 「モルドレッド、発進」 上空に待機していた部隊のメンバーは突如現れた 深紅の機体に驚いていた。 「・・全員、発進する」 『・・・あの、アールストレイム大佐』 「・・なに」 またあのジグラムとかいう男。 「・・もしかして・・貴方は、元ラウンズの・・」 『・・・分かったなら、私の実力も・・信用できる?』 「・・はい」 『なら、付いてきて』 「「了解」」 彼の立てた作戦は彼らしい作戦。 昔と同じ一番腕の立つ者が囮として攻撃するフリをして、 その間に主力部隊が後方から叩く。 高機動力が売りのトリスタンらしいやり方。 ・・・ならば、私は モルドレッドらしいやり方をするだけ。 敵基地へ迫り行けば、 攻撃が始まる。 ナイトメア戦力は30機。 彼らはこの紅い一機の機体を恐怖を知らない。 私はマイクを取った。 「・・投降しろ」 下品な笑い声とともに聞こえる声。 「ああ、ふざけるな、この合衆国の狗が!」 ねぇ、やっぱりだめなんだね。 「・・警告はした。もう容赦はしない」 「はっ、一機で何ができる!」 束になって迫りくる彼らにおびえた。 違う、彼らが怖いんじゃない。 本当に私が怖いと思っているのは。 このシュタルケハドロンのボタンを押すこと。 さよなら、私はきっと死ぬまで命を生み出して、命を奪っていく。 それがきっと運命で それはきっと呪いなんだね 親指に力を入れた次の瞬間半分以上の敵戦力が消えた。 陣形が崩れた敵戦力を控えていた部隊が一気に叩く。 ・・言わずとも圧勝だった。 私は気づけば泣いていた。 唇は小さく「ごめんなさい」と何度もつぶやいていた。 誰に謝ったのかな、 彼らに おなかのきみに? 目が覚めれば、もう2時。 もうそろそろあの任務も終わる頃だ。 そう言えば誰が代わりをやったんだろうか。 ぼんやり考えていれば体温計がピピッと鳴った。 もう平熱まで下がっている。 薬は効いたみたいだ。 サイドボードから携帯をとる。 そういやアーニャも遅いな・・・。 とりあえずジグラムにでも連絡してみよう。 今日の任務が気になっていた。 コール音3回の後。 『もしもし・・』 「・・ジグラム少佐?」 『え、ヴァインベルグ大佐!?お身体大丈夫なんですか?』 「もうすっかり治ったよ。ところで作戦は・・?」 『今本部に帰還中です。それがすごい大佐で・・・  あ、アールストレイム大佐っていう非常勤の・・』 まさかの名前に思わず。 「・・は?」 『え・・大佐は知ってるでしょう・・元ラウンズの・・』 「・・・元ナイトオブシックスのアーニャ・アールストレイムの事言ってる?」 『ええ・・たぶんあってるはずですよ。機体名もモルドレッドでしたし』 「・・・髪が桃色でふさふさーって感じの?」 『ええ・・え、大佐・・どうかしました?』 「・・・・あと何分で本部に着く?」 『20分くらいかと・・』 「・・わかった、今から本部に行く」 『・・大丈夫なんですか?お身体』 「・・・・あの馬鹿!!」 『??』 急いで電話を切って、軍服に着替える。 苛立ちは募った。 二度とあんな体でナイトメアに乗せるつもりなんかなかったのに。 俺のせいで・・・。 家を飛び出して、車のキーをさして、基地へ走らせた。 「お疲れ様です、アールストレイム大佐」 「・・お疲れ、ジグラム少佐」 機体から降りれば、部隊のメンバーに囲まれた。 賞讃と驚きの声。 そのまま皆で更衣室までの道を 作戦の成功を喜びながら歩いていた時だった。 その時、前方を歩いていた女性メンバーの二人が。 「あ、あれ?ヴァインベルグ大佐?」 「大丈夫なんですかー!!?」 まさかの名前に私は目を見開いた。 前から、部隊のメンバーを割って、 目の前に現れたのは ちゃんと軍服を着こんだ彼。 彼は私をじっと見つめている。 しかも完全にキレてることくらいは見てわかる。 私の前に何も言わずに立った。 滅多に怒らない彼の厳しい表情に 思わずメンバーもその様子を見つめている。 私は口を開いた。 「・・・どうして、ここにいるの?」 次の瞬間、右頬に熱い痛みが走った。 パンという音と共に。 思わず頬を押さえた。 彼を見つめれば、辛そうな顔をしている。 まわりにいる部隊のメンバーは突然の出来事に 訳がわからないように私達を見ている。 「お前を出すくらいなら、熱でてたって俺が出た」 「・・・・・」 「どうしてお前が俺の代わりに出たかって聞いてるんだ、アーニャ!」 彼に打たれたのは久しぶりだった。 思わず、瞳に涙が溢れそうになった。 沈黙を破ったのは意外な人。 「・・・ヴァインベルグ大佐」 「・・・なんだよ、ジグラム少佐」 雰囲気が苦しくなったように ジグラム少佐は彼にいった。 「お言葉ですが、ヴァインベルグ大佐が体調不良なら  やはりアールストレイム少佐が出撃したのは正解だと思います。  アールストレイム少佐は元ラウンズで、操縦の腕も戦闘の腕も素晴らしかった。  私は大佐がアールストレイム大佐の事を怒る理由がわかりません」 少佐は私を庇ったつもりだったんだろう。 同じように、周りのメンバーも頷いた。 「・・・・だろうな」 彼はぽつりと言った。 「ナイトメアの操縦の腕だったらノネットやモニカなんかよりも  アーニャの方がずっと上だ。  ・・・これは俺の私情だよ、どうせ」 そう言って彼は視線を少佐に向けた。 「なぁ、ジグラム少佐」 「・・はい、ヴァインベルグ大佐」 「お前は腕さえあれば、身重の自分の妻をナイトメアに乗せれるのか?」 「・・・え・・・・」 私は俯いた。 視線が一気に私に向けられた。 「・・・ほんとの名前は・・アーニャ・ヴァインベルグ。  旧姓のアールストレイムで登録してるのは・・階級が同じで紛らわしいから」 私がぽつりと呟けば、一気に皆の目が驚きに見開かれる。 同時にジノの溜息が聞こえた。 「アーニャ」 「・・・何」 「来い」 私はジノの声に頷いた。 「皆はもう帰れ。ジグラム少佐、後で報告書を」 「あ、はい」 散っていく彼ら。 私はジノに手首を掴まれ連れていかれる。 やがてついたのは茶色のドア。 彼の名前が書かれてるから、彼の執務室だろう。 扉を開ければ、デスクとソファーと・・・・。 そう思ってたら、彼は私の前に立って、手首を離した。 罵声がくるのか。 それとももう一度叩かれるのか。 唇を開けた彼に怯えてぎゅっと瞼を閉じれば 温かい体温に包まれた。 大きな身体に包みこまれてるのがなんだか不思議な感じがした。 「ジノ」 「・・・ごめんな?」 「ごめんな、アーニャ」 「・・・泣いてるの?」 彼の泣き声聞くのは久しぶりだった。 ごめんと謝る度にその腕の力は強くなる。 「また・・させてしまって・・ごめん」 「いのちをうみだそうとしてるからだで」 「いのちをうばうこと」 「ごめんな・・・つらかったよな?苦しかったよな?」 「ごめんな・・・幸せにするって約束したのに・・・俺のせいで・・・」 「うまれてくるこにあやまらせるようなことさせて  ほんとうにごめんな」 ねぇ、なかないで あなたにそんなこといわれるともうなみだがとまらないよ ねぇ、わらってよ おねがいだから あなたがなくひつようなんてないよ あなたはわるくないよ・・しかたなかったんだよ わたしのためなんかになかないで わたしはしかたないから わたしはもうあなたとおなじとけないのろいをもってるから でもね どうしてかな あなたがわたしのためにないてくれてることが うれしくて かなしくて しぬほどいとしいの 二人きりの部屋でそっと彼を抱いて 一緒に静かに泣いた。 流れる彼の涙を一つ舐めた。 きみにもつたわったかな かれのなみだ きみもかんじれたかな わたしたちのくるしみ ごめんねごめんね みがってなわたしたちで それでもきみをあいしていいかな それでもきみをうんでもいいかな きみがうまれるまで きみをはじめてこのてにだきしめるまでに このよごれたてをなんどもあらうよ かれのあいじょうと わたしのざんげと ヴュンシェのやさしさで きみもわたしのてをあらってくれないかな このちによごれたさみしいてを