そして世界は溺れ堕ちる liar ねぇ、僕を殺してくれないか 小さな呟きが聞こえた。 私は声の発生源を見た。 震えるような 自身を嘲笑うような 複雑な表情を浮かべた彼がいる。 いやだ どうして 愛してるから そういえば彼は笑った。 はははがあははに変わった。 そして、冷たく言い放つ。 嘘つき 彼の掌が俺の首にかかる。 一気に力がかかる。 呼吸ができない。 私は彼に殺されるのだろうか。 彼は笑っている。 狂ったように笑っている。 君はいつもそうだね。 君はいつも利己的なんだね。 楽しいかい?愛されるのは 僕はね、僕はね 愛なんて大嫌いだ 嘘つき それは君だろ いいや、愛されたいんだろ どうして拒絶するんだよ 僕は愛されたくなんて 愛したくない 怖いから? 失うのが? 顔色が変わった。 力が強まる。 ああ、このまま死ぬのか。 でも死ねない、まだ死ねない。 君が泣きながら俺の首をしめているうちはまだ死ねない そっと涙を拭えば、 手が解かれた。 君は 「君は」 どうして 「どうして・・・っ」 「僕なんかを愛するんだよ」 仕方ないじゃないか 愛しいんだから 愛してるなら、殺してくれ 愛してるから、生きてほしい 背反する愛情に 溺れて 私と君は 「ジノなんて大嫌いだ」 「私はスザクが大好きだ」 嘘つきはどちらなのだろうか