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(小説版設定・オリキャラ捏造) その屋敷は有名な屋敷だった。 本当に大きな家なのに 主人がいないのだ。 メイドや執事は出入りするのに。 だから俺達はその屋敷に忍びこむことにしたんだ。 smile 「早くこいよ、ロベリア!」 「や、やっぱり駄目だよ!!ラッツェ!!」 「静かにしろよ・・二人とも」 俺達はこっそり裏門からその屋敷に忍びこんだ。 中には綺麗な庭園。 そこをぐるぐるまわって。 使用人にはまだ運よく見つかっていない。 さぁ、この豪邸の主人、見てやろうじゃないか! どんな金持ちのオヤジなんだろう!! いや、貴族のおじいさんかもしれない!! 庶民の俺達には知らない世界だ!! 「・・・ラッツェ!」 「何だよ!ゼニス」 「あそこに誰か座ってる」 「え!!」 草影から覗きこんだ。 綺麗な中庭。 誰かが本を読んでいるのが見えた。 「にゃー」 「おい、ロベリアふざけんな」 「みにゃー」 「だから・・ロベリア」 「ラッツェ・・私ここ・・・」 「え・・」 「にゃぁ」 気づいたら数匹の猫に囲まれている。 ・・・まさかここは猫屋敷!!? 猫が主人で、猫が化けて皆を操って・・・。 するとガサリと大きな音。 思わず俺達は怒鳴られる事を覚悟した。 「・・・誰?」 柔らかい声に顔を上げると、 桃色の髪の女の子。 といっても俺たちより歳は上。 「・・・あんた、ここの人?」 「そう。貴方、どこからここに入ったの」 「え・・っ・・そ、その・・」 俺が何もいえなくなった時 後ろの二人が言った。 「「ご、ごめんなさい!!」」 「・・・・・」 「もう絶対しないから、おかあさんとおとうさんには  言わないで!!」 「お姉さん、お願いッ!!!」 それにつられて俺も言った。 「ご、ごめん!!だってここの屋敷幽霊屋敷って噂だったから!!!」 「・・・・は?」 「ラッツェ!!!」 「それは言っちゃヤバいって!!!」 「だってさ!お前らだって、幽霊屋敷の主人を見てやろうってきたじゃんか!」 すると桃色の女の子は無表情で俺の頬に触った。 「幽霊?」 「え」 「生きてる、私」 「・・・アンタ・・ここの主人?」 「・・そう」 「アンタのお父さんとかだろ」 「違う、ここは私が持っている家」 「嘘つくなよ!お前子供だろ!!」 「・・・」 「子供は学校に行くから、こんな豪華な家持てないんだぞ!」 「・・・」 そういうと桃色の女の子はまた無表情だった。 暫くして溜息をついて。 携帯を取り出した。 「ヴェリコフスキー、中庭にオレンジジュースを四つと  何かお菓子を持ってきて」 パタリと携帯をしまうと。 彼女は俺の手を取った。 「おいで。・・・おやつの時間」 不覚にも俺はその言葉に負け その手を握った。 中庭のテーブルに座らせてもらった。 すると執事が先程言ったオレンジジュースや おいしそうなお菓子を持ってきた。 「・・・お館さま、この方達は?」 「・・・ここに忍び込んだ子」 「なっ!!?」 「ここの主人、幽霊って言われてるんだって」 「・・・はぁ」 「調べるために入り込んだって」 執事は最初は怒ってこちらを見たが 俺達が反省しているのを分かると 溜息をついて、去っていった。 暫くして、女の子が頬杖をつきながら 口を開いた。 「アーニャ」 「え」 「私の名前。貴方達は?」 俺がリーダーだから俺から名乗ることにした。 「俺、ラッツェ!8歳だ」 「私はロベリアです。8歳」 「・・・ゼニス。俺も同じ歳」 「・・・小学部?」 「うん、丘の上の小学校に通ってる」 「・・ふぅん」 「アンタは貴族」 「・・・そう」 俺はさっきから気になってることを聞くことにした。 「なっ、アーニャ!」 「・・・何?」 「ここ、本当にアーニャが主人なんだよな・・・?」 「そう」 「・・・アーニャは働いてるのか?」 桃色の髪がこっくりと前に揺れた。 俺達は皆驚いて彼女を見た。 「だって、アーニャも子供だろ!!?」 「・・14歳」 「まだ中等部の歳じゃんか!」 「なんで働くの!?貴族なのに・・・」 「・・・気づいたらそうなってたから」 アーニャはそう言って綺麗な指でクッキーを摘まんだ。 彼女の周りにはたくさんの猫が眠っていた。 「・・・アーニャは猫好きなのか?」 またこくりと頷く。 「・・あまりここには帰ってこれないけど」 「・・え!?だってここ、お前の家だろ?」 「・・仕事があるから・・。他にも家があるの」 「すごっ・・・!」 俺達はアーニャの生活に驚いた。 「アーニャは何の仕事してるの?」 「・・・・軍人」 「えっ、えええええ!!?」 「・・・どうして驚くの」 「だってアーニャ、まだ14歳だろ!?」 それから俺達はアーニャといっぱい喋った。 アーニャは軍人でよくエリア11に行くことが多いこと。 戦場なんかにも行くらしい。 ナイトメアの操縦者であることに驚いた。 家にいる時は体力づくりの訓練をしているらしい。 朝は10キロも走ってるっていうのはびっくりした! 今度運動一緒にしていいかって聞いたら 好きにしたらって言われた。 だから俺達は好きにすることにした。 アーニャといっぱい話して気づいたら 夕方になっていた。 アーニャは家の門まで俺達を送ってくれた。 「なっ、アーニャ!  今度はいつ会える!!?」 「・・・・2週間後」 「そんなに長いの・・?」 「・・仕事でまたエリア11に帰らなくちゃならないから」 「忙しいんだな、アーニャ」 「・・・・」 「じゃあ、俺達2週間後にまた来るな!」 「・・・・」 「だめか!?」 「・・・・・いいよ」 「ほんと、有難う、アーニャちゃん」 「・・・またな、アーニャ!」 「・・・さよなら。ラッツェ、ロゼリア、ゼニス」 俺達はそうしてアーニャと友達になった。 アーニャの家は貴族街でもかなりの高級地にあって 俺達がアイツの家に行ったのがかあさんやとうさんにバレたら すごく怒られるので、3人の秘密になった。 アーニャが戻ってくると 3人でアーニャの家に遊びにいった。 猫の名前も全部覚えた。 ロゼリアはアーニャにクッキーの焼き方を教えてもらっていた。 俺とゼニスはナイトメアに興味津々で。 でもアーニャは自分のナイトメアの事を話すのが面倒なようだった。 でも真っ赤な機体ということだけ教えてくれた。 夏になってアーニャが帰ってきた時だった。 俺達はその日どうしてもアーニャと一緒に行きたい場所があったから。 「アーニャ!!」 アーニャはいつものように中庭で 腹筋をしていた。 体力づくりは大切らしい。 「今日、お祭りがあるんだ!」 「・・・知ってる」 「でも、これは知らねぇだろ!!?」 「・・・・?」 「ナイトオブラウンズがくるんだって!」 「・・・知ってる」 「・・・ええええ。知ってたの、アーニャちゃん」 「新しい軍事基地の祝典。  祝辞を述べにくる」 「そう!でさ、アーニャ」 「・・行かない」 「えええええ!!!行こうよ、アーニャ!!!」 「暑い、やだ」 「お願い、アーニャ!!!  俺達、アーニャと一緒にナイトメア見たいんだって」 横に転がったアーニャに三人でのしかかる。 「重い」 「お願い!アーニャ」 「アーニャちゃん!!」 「こんなこと、本当に無いんだって!!!」 暫くお願い攻撃をすれば、アーニャは溜息をついた。 「・・・シャワー浴びてくる。その後」 俺達は喜んで叫びながら、アーニャが戻ってくるのを待っていた。 アーニャは結んでいた髪をほどいて、 桃色の髪を靡かせて、白いノースリーブのサマードレスを着ていた。 ほっそりとした白い足に可愛らしいサンダルが光っていた。 小さなポシェットを肩からかけていた。 アーニャは言った。 「夕方まで。  夕方からは約束があるから」 俺達は笑顔で頷いた。 祝典で基地は一般公開されていた。 町の人も面白そうに見に来ていた。 出店なんかも出ていた。 アーニャは俺たちに一つずつアイスを奢ってくれた。 アーニャは無愛想だが、凄く優しい。 四人で祝典会場の野外に設置されたステージを見た。 たくさんの人が椅子に座っていた。 がやがやとした空気の中で 司会の人がずっと偉い人を紹介したり その偉い人がスピーチしていたりした。 ・・・正直俺にはよく分からなかった。 「それでは。この帝国首都第32基地の設立におきまして  皇族専属騎士ナイトオブラウンズよりナイトオブスリー、  ジノ・ヴァインベルグ卿より祝辞を賜りたいと思います」 その司会の声に俺達三人はステージを見た。 緑色のマントを着た、金髪の男の人。 この人が・・この国の切り札の一人。 ナイトオブラウンズ。 彼のスピーチも難しくて何言ってるかよくわかんなかったけど、 他のよくわからないオッサンなんかよりはずっと輝いて見えた。 彼の祝辞の時、アーニャを見た。 びっくりした。 アーニャが笑ってるところなんてみたことなかった。 ふんわりと やらわかい笑みで 本当に驚いたんだ。 そして携帯のカメラで あの人を写真におさめていた。 祝辞が終わって、あの人が頭を下げれば 拍手が巻き起こった。 俺達も拍手した。 アーニャは・・・やっぱり少し笑いながら拍手をしていた。 その後アーニャはいつもの無表情に戻っていた。 だから 休憩がてらに四人でベンチに腰かけていた時 聞いたんだ。 「アーニャ」 「・・・何?」 「なんでさっき笑ってたんだ?」 「・・・私、笑ってた?」 アーニャは少し驚いたようにこっちを見てきた。 俺は頷いた。 「あのナイトオブラウンズの人が話してるとき、  ふわって笑った」 アーニャはそれをきいてまた 「あ、笑った」 俺とゼニスはアーニャを指さして笑った。 そしたら、ロベリアが言ったんだ。 「あ!わかった!!!」 「なんだよ、ロベリア」 「アーニャちゃん、あの人に一目惚れしたんだよ!」 「・・・それだけは絶対にない」 何故かさっきまでどこか楽しそうだったアーニャの顔が 嫌そうに歪んだ。 「ええ!?だってあの人かっこよかったよ」 「あ、アーニャ、そういえばあの人写真にとってた」 「やっぱり一目惚れかよ、アーニャ!」 「・・・だから、絶対ないのに」 「そうじゃないにしても、ナイトオブラウンズだぜ?  軍人の憧れじゃないのか?」 「・・・・」 「やっぱりアーニャ好きなんだろ〜!」 俺はそう言った瞬間またドキリとしたんだ。 「・・・・そうかも・・ね」 またふわりと笑った。 俺達がそれを聞いて沈黙した後、 アーニャは立ち上がった。 「・・・たまには、褒めないと」 「・・・は?」 アーニャはよくわからない事を言った後、 歩きだした。 俺達も急いでその後を追う。 「アーニャ、どこいくんだよ!」 「・・・どこかで待ってて」 「こんなに人多いんだぞ?はぐれる!」 結局三人でアーニャを追った。 行き着いた先は 軍人の警備があるステージ近くの 関係者以外立ち入り区域。 俺達はさすがにヤバいと思った。 いくらアーニャが軍人だっていっても こんなところ入れるような階級じゃないと思ったし (家の豪華さはやっぱり貴族出身だからだと思ってた) 「アーニャ!」 小声で引きとめても止まってくれず、 とうとう軍人の前にきた。 「・・・すいませんが、ここから先は一般人は立ち入り禁止です」 そう言って大きな軍人がアーニャに言った。 俺達は三人でアーニャのスカートを掴んで、 小声で戻ろうと言っていたのだが。 その時。 「あれ!?何、お前来たの?アーニャ」 そう言って寄ってきたのは さっきまでステージで話していた あの金髪の男の人。 俺達は驚いて、目を見開いた。 同時に傍にいた軍人も驚いている。 「・・・ジノ」 「な、俺の素晴らしいスピーチ聞いた?」 「聞いた。モニカ作の」 「・・・なんで知ってんだよ」 「ジノがまともなスピーチ言えるわけない」 「・・・お前に言われたくない」 そう話していた時だった。 驚いた軍人が何かに気づいたらしく、言った。 「あ・・あの!」 「・・・なに?」 「も、もしかして・・・アーニャ・アールストレイム卿ですか!!?」 「・・・うん」 「さ、先程はご無礼を申し訳御座いませんでした!!  騎士服でなかったために・・勘違いをしてしまって!!」 「・・・別にいい。よくあるから」 俺達は全然意味がわからなくてアーニャを見た。 その後俺は金髪の人と目があった。 「アーニャ、こいつら誰?  お前子持ちだったの?」 「ジノ、面白くない。・・友達」 「へぇ〜。年下?貴族の子?」 「・・・元々ウチに忍び込んだ庶民の子」 「・・・ぷっ・・あはははははは!!!!」 金髪の人はお腹を抱えて笑いだした。 「マジで!?天下のナイトオブシックス様の邸宅に忍びこむとは・・・ッ!!」 「「「え?」」」 ハモった。見事に。 俺は見事にアーニャを見つめてしまった。 「え?もしかして・・知らなかったのか?お前ら」 金髪の人は更に笑っている。 「コイツもラウンズだよ。  ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム」 俺達は絶叫した。 アーニャはその姿を写真におさめた。 その後、アーニャの出現によって祭りは面白い事になった。 訓練場を貸し切って、ナイトメアで ラウンズの二人が戦うという 面白いイベントが発生した。 すごい人だかりだったけど 俺達はアーニャのおかげですごくいい場所で見れた。 二人とも基地にあった同じナイトメアを使って 訓練形式で戦うのだが やっぱりすごくかっこよかった。 結局勝ったのは金髪の人だったが アーニャの操縦も信じられないような機敏な動きだったから。 俺達はすごく興奮した。 夕方。 祭りが終わって。 「・・・三人はここから帰れる・・・?」 「うん」 「そう・・・それじゃ、今日はここで」 「アーニャ、約束があるんだろ?」 「・・・そう」 「じゃあ、また。今度いっぱい話ししような!」 「・・・さよなら」 とても楽しい一日だった。 そういえば。 『・・・・そうかも・・・ね』 やっぱりアーニャは、 ・・・・ま、いっか。 俺、子供だし。 夕食時 綺麗なフランチのレストランで。 「ねぇ、アーニャ」 「・・なに」 「そんな見つめられると俺興奮する」 「変態」 『・・・やっぱり一目惚れじゃ・・ない。絶対』