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(first contactと軽く繋がります) まぶしいひとだとおもったの the sound of my first love 真新しい制服 自分だけのマント 桃色のマント そこから腕だけ出して コンコン 「入れ」 低い男の声が聞こえて、 中へ入る。 「失礼します」 そう言って扉を閉めれば、 拝命式の時にあった人。 神聖ブリタニア帝国の 皇族守護任を負う ナイトオブラウンズ その長 ナイトオブワン ビスマルク・ヴァルトシュタイン 「やぁ、アールストレイム卿」 「・・・おはようございます、ヴァルトシュタイン卿」 「・・そう硬くならなくていい。  こちらへ」 そう言われて数枚の書類を渡された。 「今日は初日だから施設を見てまわってくれ」 「・・・はい」 「部屋はどうだ?不備は」 「ありません」 「そうか」 彼は自分の書類に判を押しながら 話を続ける。 「本当なら誰かに案内してもらったほうがいいのだが」 「・・・大丈夫です」 「そうか」 「・・・要件は・・以上ですか?」 「まあ・・・そうだな。仕事の件は追って・・・・」 するとノックが三回。 「入れ」 彼はまた低い声で言った。 「失礼します」 私は振り返ってその人を見た。 金色の髪、 大きな体格、 整った顔立ち。 すいこまれそうな蒼い瞳。 纏うマントは緑。 ラウンズの一人という事はすぐにわかった。 「あ、取り込み中ですか?」 「いや。どうした」 「先日の守護任務の報告書を」 「ああ、貰う」 金髪の彼は私の隣まで来て ヴァルトシュタイン卿に紙を渡してた。 ヴァルトシュタイン卿はそれを受け取って 目を通していく。 私はやることもないが 退出許可も貰っていないし とりあえずこのままこの人が出ていくまで待とうと 決めていた時だった。 「へぇ、これが期待の新人さん」 思わず上を向けば、蒼い視線と重なった。 その目が細められて、微笑む。 「俺、ジノ・ヴァインベルグ。  ナイトオブスリー。  宜しくな、えーっと・・アームストレイル卿」 「・・・・・・アールストレイムです、ヴァインベルグ卿」 「え、あ、ごめん!!」 その言葉にヴァルトシュタイン卿が軽く視線を上げて、 少し口端を上げた。 ヴァインベルグ卿は私に手を差し出したまま 少し慌てている。 まさか名前を間違えるとは思ってなかったのだろう。 私はその大きな手に触れた。 ぎゅっと握る。 「ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイムです。  宜しくお願いします」 そう言えば彼はまた笑って ぎゅっと握り返した。 「宜しく」 その姿を見たヴァルトシュタイン卿が書類から目を離さずに言った。 「ジノ」 「はい?」 「この後は?」 「仕事はないんで、休憩してから訓練ですね」 「そうか。じゃあアールストレイム卿に施設の案内を」 「・・・私が?」 「嫌か?」 「いいえ。じゃあ、もう行っていいですか?」 「ああ、御苦労。アールストレイム卿、彼に案内してもらってくれ」 「・・・・・・・」 「さてと、行きますか、アールストレイム卿」 私は彼に連れられて部屋を出た。 彼にいろんな施設を案内された。 最後に待機室に戻ることになった。 歩きながら、彼を見上げた。 ジノ・ヴァインベルグ 最強の騎士の中でも3番目に強い男。 その驚異的なナイトメアの腕は軍内で知らない者はいない。 私も一度見たことがあるが、あの高機動能力はやはり格が違う。 でも、彼は実は騎士の中では一番年下だった。 今までは。 17歳という歳にしては大人っぽい顔立ちだと思う。 きっとかれにもいろいろあるんだとおもった。 視線があった。 相変わらず笑顔だ。 「私の顔、なんかついてる?」 「・・いいえ」 「そっか。あ、えーっとアールストレイム卿」 「なんでしょうか」 「敬語、やめて」 「・・・・は?」 私は耳を疑った。 上下社会の軍ではありえない話だからだ。 「だからさ、敬語しなくていいよ、うん。  なんか同じラウンズで俺に敬語使うヤツいないからさ、  すっごい変な感じ。  俺も敬語やめるからさ」 「しかし・・、ヴァインベルグ卿。  私はシックスなので貴方は上官にあたります」 「でもな、基本的にラウンズ内は統括のワン以外は  割と上下ないからなぁ・・・」 んーと考え込んだ彼を私は首を傾げながら見つめた。 なんだか今まで会ったどのタイプの軍人とも違うと感じた。 ただ“分ける”タイプであるのは分かった。 一人称が俺に変わっている。 「あとさ、名前。ジノでいいから。  だから、俺もアーニャって呼んでいい!?」 「・・・・え・・」 「なんかさ、『アールストレイム卿』って舌噛みそう」 失礼な発言だとは思ったが、彼にはそんな感じは一切ない。 ただやたら楽しそうで。 にこにこしている。 「・・ヴァインベルグ卿」 「ジノ!」 「・・・・だめです、ヴァインベルグ卿」 「だからジノだって!あと敬語」 彼はじぃーっと私を見つめてくる。 私は訝しげ見て、彼に言った。 「それは上官命令でしょうか、ヴァインベルグ卿」 「いいや。ただのお願い」 無意識なのかしらないが 顔が近づいてくる。 なんて馴れ馴れしい人なのかと思ったが。 なんだか嫌いになれなくて。 私は暫く考えて 「・・・怒りませんか?」 「何を?」 「・・・そんな無礼な事して」 「俺がいいって言ってるから、いいの!」 私は迷ったあげく。 なんだか少し恥ずかしくて。 思わず視線を逸らして、俯いた。 顔が少し熱い。 男の人を名前で呼ぶなんて、 すごく久し振りな感じがして。 「・・ジノ・・・顔近い」 彼は少し目を驚いたような顔をしたので やっぱりやめるべきだったと すぐ訂正しようとした。 「あの・・・」 「あ、ごめん」 近づいていた顔がゆっくりと離れていった。 怒らせてしまったかと思い ゆっくり顔をあげたら ふわりと頭を撫でられた。 あの大きな手が私の頭をくしゃりと撫でた。 「あ・・・の・・・・」 子供扱いも レディファーストも大っ嫌い だから本当はこれはすごくいやなはずなのに あの無邪気な笑顔のせいで全然抵抗できない 「うん。それでオッケーな、アーニャ」 「は・・・ぁ・・・」 「なんかさ」 彼はすごく楽しそうに頭を撫でる。 「俺って今までラウンズでも一番下でさ」 「兄弟でも末っ子だったからさ」 「なんか妹みたいだなって」 「よろしくな、アーニャ」 「・・・・は・・い・・・」 私はなんだかぼんやりしてしまって。 「あ、敬語」 「え、あ・・・・う、・・・うん」 それはきっといままでのあたしのなにかがくずれたからで。 あのとき いっしゅんチクリといたんだむねは きっとこのみらいをあんじしていたの まぶしすぎるなにかは かくじつにわたしにあのおとをきかせていった あなたはしらないだろうけど ちいさくきこえた はつこいのおと