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ふざけすぎた、んだと思う。 水玉パリスティック ふわりと体が中を舞って。 第二撃に備え体勢を立て直そうとして気づいた。 「あ」 ザブーン。 飛び込んだのは小さなオアシス。 戦闘に気をとられ気づくことのできなかった私は、 攻撃を仕掛けた男と一緒に水に投げ出された。 目を開くと、偽物の太陽光がキラキラ反射する。 ぶはっと息を吐くと、小さな泡が光を求めて上昇していく。 掴もう。 けれども息が苦しくなってきたので、仕方なく泡と一緒に上昇した。 「ぷはっ」 髪から滴り落ちる水の冷たさを感じながら、空気を吸い込む。 そう言えば、あの目つきの悪い男はどうしたのだろうか。 キョロキョロ見回せば、水際に長細い体が投げ出されていた。 最後に私が決めた攻撃が聞いたのか、 息が荒い。 「!!!」 彼は気づくのが遅かった。 私はふわりと体を浮かすと、横たわる彼の体の上に乗り、 動きを封じるため剣を構えた。 悔しそうに顔を歪めた男に、ため息をついて。 「あたしの勝ち」 そう笑った。 不服そうに顔をしかめて、 何か言おうとした男からまず武器を取り上げた。 「これでどう?」 「ふざけんな!!!!そこをどけ!!!」 「あら、敵の動きを封じるのは戦闘の初歩よ?」 「…じゃあ最後までやれよ!!」 「だから前話したでしょ。嫌よ」 「てめぇ!!!!」 「あ、虚閃なんてしないことね。  意味はわかるでしょ?」 「クソがっ…」 万事窮すかしらね。 彼は身動きがとれなくなった。 といっても、さっきの攻撃を喰らいすぎてもう無理みたいだけど。 「もうお昼ね。お腹すいたぁー。  あたし帰るね」 「逃げんのかよ」 「負けて身動きとれない奴に逃げるとか言われたくないわ、ノイトラ」 その時。 「ネル様ー!」 「あ、ペッシェ!」 ペッシェがぱたぱた走ってきた。 「ネル様、びしょびしょじゃないですか!」 「そうなの。そこに落ちちゃって。  ごめん、部屋からタオル2枚持ってきてくれる?あと救急箱」 「あ…あ、はい」 またぱたぱた駆け出すペッシェを見送っていると。 「ふざけんな」 「何かふざけてた?」 「敵から施しを受けるなんて死んだ方がマシだ」 「施しなんかじゃないわ。  あなたがそんなびしょ濡れで宮内を歩きまわったら汚いし、  周りに迷惑がかかるでしょ」 「ともかく、いらねぇ!そこどけよ!!……っ」 「あ、さっき蹴ったところ痛めたんじゃない」 痛めたらしい左肩に触れようとすると、 「触んじゃねぇ!!!!」 手をはらわれた。 けどその手を掴んだ。 「離せ!」 「口、切れてる」 「だからどうだっていうんだよ!!  さっさと離………んっ!!!?」 薄い唇に自分のをくっつけた。 舌をするりと侵入させる。 口内の傷口に暫く舌を這わすと 傷は塞がった。 「………ん」 「…何してんだ、テメェ」 「……応急処置」 なんだか、目の前の男は目線をそらした。 彼ならひやかしたりすると思ったから、その反応は意外だった。 「怒らないのね」 「うるせぇ…」 「それとも応急処置じゃなきゃよかった?」 冗談のように笑うと。 「……そう言ったら?」 「へ?………んっ」 忘れていたけど、彼の舌は確かやたら長いんだっけ。 息ができないくらい口内を蹂躙されて。 彼の手首を握っていたはずが、あたしが手首を握られていて。 唾液が零れ落ちるのがわかった。 本当に息ができなくなりかけた時、彼の舌から解放された。 「…はぁっ……はぁ」 「………女はベッドの上でだけ男の上にいりゃいいんだよ」 「……はっ…最低…。低俗な馬鹿が喚きそうな常套句ね」 「その馬鹿にキスされて腰砕けてんのはどこの女だよ」 「その女に負けたのどこの誰よ」 髪から水が滴り落ちる中睨みあう。 が 「ぷっ・・」 「・・・・なんだよ」 「あははははははは!!」 「なっ・・・何笑ってんだよ!!」 「いやぁ・・だって変だなぁって・・・・」 「チッ・・・」 「ねぇ、ノイトラ」 「あ?」 くすり、と嗤って あたしは彼の耳に唇を寄せる。 「喘がせてみたいなら  奪ってみなさいよ、あたしを」 「・・・言ってろ」 「ふふっ・・・愛想悪いわね」 「ほっとけ」 きっとこの愛は水鏡が見せた幻 だったらよかったのに。