あそんで、あそんで ご主人様 play girl 「まぁーた寝てるわけ?」 目の前にはうっとしい面を下げたおっさん×1 一応あたしのご主人様? え、それじゃ変態くさいなぁ なんだろー、上司であることは間違いないけど そんなことより遊んで! 手持ち無沙汰だったからね 三編みしようと思ったわけ ホントは髭を三編みしたかったけどさぁ 微妙な長さなわけ あのじーさんの髭ならできそーだけど 仕方無いからウェーブかかった黒髪に対象をかえた ころんと隣のクッションに寝っ転がる 髪を一房とった 早く起きてくれるよう強めに引っ張りながら編む 「〜〜〜んぁ」 寝言だけ言ってる ばぁかばぁか なんかやる気なくなっちゃった 編みかけの一房を放置した 近くに眠ってるおっさん×1の左手発見! ゆっくりと顔の近くまで持ってくる 掌に自分を引っ付けた やっぱりあたしのよりずっとおっきかった ねぇ起きてよ 暇 あんたに頭ぐしゃぐしゃされるの好きなの でもズドーンって今したい気分じゃないわけ うん起きてよ 起きて 欠伸して おはよって頭グシャグシャしてよ 変態くさいご主人様? 「起きて」 まだ起きない じゃぁ絶対起きてる時には言ってやらない言葉言っちゃうよ 「起きてってば」 まだ起きない 手を目の上でヒラヒラさせた 反応ないならやっちゃうぞ! 『ちょっとは女の子らしくしろ』 って言ったよな! 女の子らしいことしてやろうじゃないか! 「…だいすきだよ、スターク」 ついでに唇にチューまでしてやった やっぱり起きない ズドーンに出ようとしたら 「…鼻血出そう」 って言った 狸寝入りかよこの親父 顔が火照る、火照る。 なんか足の力が抜けてへたりこんじゃった 「いつから起きてたんだよ!!!」 「あー、なんかお前が俺の髭触った時?」 ほぼ最初じゃん! ああー最悪。このおっさん最悪だよ 「リリネット」 「……何」 「ここ、来い」 「いや」 「命令だ、従属官リリネット」 「…はい」 命令は逆らえない 所詮あたしはこの人の手下だから スタークの前にちょこんと座ったら 頭ぐりぐりされた なんか怖い声で命令したから怒ってるのかなって思ったけど 驚いて顔見たらちゅってされた そのままぎゅってされて 「俺も大好きだよ」 って言われたので、ズドーンできたくなっちゃった 愛してるよ、ご主人様?