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せめて、夢の中だけは 幸せに 君のために 歌うから ララバイ・ララバイ 月夜 昼間にぎやかな、この場所が静まりかえる夜。 少年はやってこる ベットで夢見る少女のために・・・ 「・・・よお」 少女は目覚めない あれからずっと 現実を否定するかの様に・・ 夢を貪っている 「テメーはいつまで寝てんだよ、バカみたいな寝顔さらしやがって。」 『・・・ひっどーいっ!!!!私そんなに寝顔酷い?』 起きて そんな彼女の声が聞こえてきそうな気がして・・・ でも、現実は違う 彼女は眠り続ける 糸車の針にささり 眠り続ける 眠り姫のごとく・・・ 「・・・俺、現世に行くことになった」 それは急に決まった事で 明日には立つ予定でした 「・・・なぁ、雛森」 「・・・死ぬなよ・・・起きろよ・・・」 「・・・生きろ」 彼女と少年が幼い頃 そして彼らが、まだあの場所に住んでいた頃 彼女はよく少年に 子守唄を歌ってあげました。 『恥ずかしいことしてんじゃねー』 と少年は怒りましたが 少女のふっくらとした唇から 紡がれる 言の葉とメロディーは 泣きたくなるほど、優しかったから とてもいい夢が見れました 少年はひっそりと静まるその部屋で 小さくそのメロディーを 口ずさみました せめて、この時間だけは 絶望に満ちた現実を忘れて 彼女に夢の中で 笑って欲しかったから 例えそれが 決して戻らない あの男と笑っていたとしても       「・・・次会う時は寝顔は勘弁しろよ」 苦笑まじりに言った言葉は あまりにも切なくて 少年の大粒の瞳から 一筋の塩水が伝いました 君のために歌うから 子守歌はいい夢を見るため よく眠るため そして 目覚めた時 君と会うためにあるのだから だから 歌うよ 二人だけの ララバイ・ララバイ