ただの実験に近かった。 まぁ興味本意なのだけど。 コンダクターは欲求不満。 昨日の午後、書類の引き継ぎのため日番谷は技術開発局へ行った。 相変わらずの薄暗い室内。 無機質なタイピング音。 暗闇にぼんやりと輝く機械の光。 そんな普通なら息の詰まりそうな空間に彼は嫌悪感を露にしながら、 そこの主である涅マユリを捜していた。 しかし、なかなか見つからない。 諦めて隊舎に戻ろうとした時だった。 「涅隊長に用っすか?」 彼に声をかけたのは、阿近だった。 「ああ」 「隊長なら暫く戻ってこないっすよ。至急っすか?」 「いや、別にいい。暇だったから、自分で持ってきただけだ。 涅が出てきたら書類を取りにきて貰いたいと言付けてくれるか? 一応重要度高いから」 「ウィーッス」 「じゃぁ・・・」 「あっ、日番谷隊長」 「なんだ?」 「せっかくここまで来たんですし、いいもの差し上げますよ」 そう言って阿近は日番谷に手を出すよう促すと、 その小さめの掌にちょこんと赤い包み紙にくるまれた何かを乗せた。 「なんだ、コレ」 「ウィスキーボンボンって知ってます? チョコの中に酒が入った現世の菓子なんすけど」 「・・・テメェ、喧嘩売ってんなら買うぞ」 「何言ってんすか。これは大人のお菓子ですから」 「はぁ?」 そして、阿近がニヤリと笑った。 「此処は技術開発局ですよ?」 「・・・まさか中身が酒じゃねぇとか」 「ご名答。さぁ何が入ってるでしょうか?」 「毒薬」 「薬は合ってます」 「爆薬」 「それは後々やっかいですから」 「薬だろ?・・・睡眠薬」 「いいえ」 「もったいぶらずに早く言え」 阿近は日番谷の耳元でひっそりと耳打ちした。 「媚薬です」 「・・・」 日番谷は驚いた後で、それを握り、悪戯を思いついたかのように唇の端を上げた。 「貰う」 「どうぞ。ちなみに即効性ですから、食わせたらさっさと布団に押し倒す事をおすすめします」 「覚えとく」 日番谷はそれをしまい、技術開発局を後にした。 床につく前、彼は恋人である雛森を自室に呼び出していた。 彼女は寝間着に羽織を着ただけの姿で彼の部屋に来たので、彼は内心既にそそられていたが。 「で、日番谷君。用って?」 何も知らず、ニコニコと笑う雛森は、日番谷の内なる加虐心を掻き立てるだけである。 「あぁ・・・。これやる」 例の媚薬入りチョコレートを取り出すと。 「わぁ、これどうしたの!?すっごくおいしそう」 「知り合いに貰ったんだよ。俺甘いもん嫌いだし。食えよ」 「いいの?」 「おう」 「じゃぁ、遠慮なく」 彼女はそう言い、包み紙をあけチョコレートを口内に放り投げた。 「甘くて美味しい・・・あ、これ中にお酒入ってるヤツ?」 「そうだ」 「なんか中のお酒も甘くて美味しい!!苺味みたい」 「そうか」 日番谷は速効性と聞いていたので、効果が早く出ないか心待ちだった。 暫くチョコレートを咀嚼して、彼女はそれを飲み込んだ。 「ありがとう、日番谷君」 「・・・どういたしまして」 「あ、それはそうと日番谷君・・・ッ!!!!」 いきなり会話が止まり、雛森がうつ向いた。 「どうした?」 そんなの知っている。 だが、聞かずにはいられなかった。 「・・・なんだかね、体が熱いの。酔っちゃったかなぁ・・・」 「大丈夫か?休むか?」 「う・・うん。お布団借りてもいい?」 そう顔を上げた雛森の顔は赤面で。 どこか目も虚ろで。 ゴクリと生唾を飲み込んだ。 「大丈夫か?」 「ん・・なんか変な感じ・・」 「へぇ・・どうな?」 「・・・なんか・・その、ね・・・?」 コロンと布団に寝転んだ雛森は既に薬の効果が出ていた。 真っ赤な唇が熟した果実を示しているかのようだ。 「・・シロちゃ・・・ん?」 「あ?」 「・・・お酒・・だよね・・・あれ」 「いや、あれ媚薬」 笑いながら、雛森に馬乗りになった。 「はあああああああああああ!!!!!?」 彼女は恐ろしい真実に赤面を悪化させて、叫ぶことしかできない。 「ちょ、し、シロちゃんッ!!!び・・媚薬って・・・!!!」 「あ?お前媚薬しらねぇのか?」 「し、知ってますよ!!知ってますとも!!!!」 「じゃぁ、何だよ!!?」 「ど、どっから!!」 「・・技術開発局の奴に。ちなみに即効性らしいぞ」 「う、嘘ーー!!ばかぁ・・」 「ほら、そろそろダウンするんじゃねぇか?」 日番谷は雛森の右手を取って、 人差し指を咥えた。 「んぁ・・」 「まだ、指舐めてるだけだぜ?」 指先から、指の腹 どんどん舌を根元に近づけ、 それを全ての指に行っていく。 「あ・・」 「どうした?」 「しろ・・ちゃ・・」 熱っぽい視線が彼を射抜いた。 ちょっと焦らしすぎたかと彼は苦笑して、 熟れた果実に口付けた。 舌をひっ捕らえて、絡ませて 歯茎をなぞって。 「んぅ・・・」 「・・はっ・・」 髪紐をほどくと、白いシーツの上に 彼女の黒い髪が広がった。 首筋に唇を寄せて、 痕を残していく。 鎖骨は舐め上げて、 肩口から着物を脱がして、 最終的に腰紐を解く。 「・・はぁ・・」 露わになった乳房にその頂上から口付ける。 「んぁっ・・やぁ・・っ・・」 「・・なんだ?もうへばったのか?」 「・・ぁっ・・だめぇ・・もう・・っ・・」 目に涙を溜めて、哀願する彼女のために 突起に舌を絡ませて、甘噛みした。 「あああっ!!・・・あぅっ・・・・・」 小さく痙攣した後、彼女は力が抜けたように 閉じていた瞼をあけた。 その行為が何を示すかは経験済みの少年にはわかりきったことで。 「早いな。効果覿面ってやつか?」 「・・・ん、ばかぁ・・」 「ばかばか言ってると、痛い目みるぜ?」 日番谷は着物の上を緩め、上半身だけ出した。 少し筋肉のついた腕や腹筋が目に入る。 そして、彼女の下着に手をかけた。 「やぁ・・・っ・・」 「ほら、抵抗してもお前がしんどいだけだろ?」 恥ずかしげに抵抗する雛森に 呆れたように(まぁ内心気持ちを高ぶらせるだけなのだが) 囁くと、顔を真っ赤にして でも堪え切れなくなったようで。 抵抗のしるしであった手をパタリと布団に落とした。 蔽うものがなくなった彼女の下肢を 彼は見つめた。 「どろどろ」 「!!・・ぃゃぁ・・もうやだ・・//」 「・・やめるか?」 「!!?」 「だって、別にお前が嫌がる事俺だってしたくねぇし?」 「・・っ・・//」 「やめるか」 意地悪気にニヤリと笑って、 彼は乱れた衣服を直し始めた。 雛森は赤面のまま、泣き出しそうである。 ほんとは彼の考えていることなんて、彼女にだってわかる。 要するに言え、と。 何をして欲しいか。 本当なら雛森だってこんな恥ずかしい事言いたくない。 でも、体が熱い。 疼く、渇く。 足りない部分を補って欲しくって。 どうしようもなくって、 気づけば、彼の腕を掴んでいた。 「どうした?」 「・・・や・・」 「あ?」 「・・いかないでぇ・・」 「でも、したくねぇんだろ?」 また試すように笑った彼が憎らしくって、 雛森はついにギブアップ。 「・・して・・?」 潤んだ瞳で、お願いされて 無視できるほど日番谷も強い男じゃないので。 素直な雛森に驚いた後。 「・・・苦情は一切受け付けねぇぞ?」 と呟いて、彼女の下肢に顔を埋めた。 大腿を開かせ、現れた彼女の秘所に舌を絡める。 「あんっ・・やぁっああん・・」 口からもう言葉は紡がせない。 伴奏は喘ぎ声で十分なのだから。 でも、たまにもメロディーが欲しいので。 「なぁ?雛森。気持ちいいか?」 「・・はずか・・しぃ・・よっぉ・・」 「俺は気持ちいいか聞いてるんだけど?」 「・・きもち・・ぃです・・っ・・あ・・」 真っ赤になりながら、でももう素直に言うことをきかないと 望む物が手に入れられないと察したのか 彼女は言葉を紡いだ。 彼の舌が、数回小さな芽に触れて 彼女は二回目の快楽を味わった。 しかしすぐに彼は指を蜜が溢れ出す場所に埋めた。 「ひゃぁっ・・・あっ・・!!ん・・・」 「これだけ濡れてりゃ、大丈夫か?」 蜜がべったりと付着した指を彼女の前にかざすと、 更に顔を真っ赤にして背けた。 だが今日は彼女に意地悪するのが彼の本来の目的だったりするわけで。 「舐めろ」 その一言で、彼女は驚いたように彼を見つめて。 だが 唇に近づいてきた自身の蜜に塗れた指を素直にペロペロと舐めた。 「やーらし」 「!!・・//も・・やだぁ・・」 「おい、苦情禁止だって」 「わ・・かってる・・けどぉ・・」 「・・・そろそろ入れるぞ・・?」 「・・ん・・早くぅ・・っ」 彼は着ていた衣服と下着を脱ぐとその辺に放り投げて、 そそり立った中心を彼女の蜜の中に埋めた。 「ひゃぁっ!!!・・ああん・・あああっ・・シ・・ロちゃ・・」 「ッ・・!!雛森・・あったかい・・」 最奥までいったところで、 ゆっくりと律動を始める。 最初はスローテンポで。 でもどんどん加速する。 表示記号はアッチェレランド。 音量はピアノからフォルテへ。 伴奏は彼女の喘ぎ声と 互いの皮膚のぶつかり合う音、 そして、水音。 「ひゃっ・・ああっ・・もっとぉ・・シ・・ロちゃ・・」 「はぁ・・桃・・っ」 「あんっ・・きもちぃよぉ・・もっとぉ・・」 「・・桃・・・っ」 「あんっ!!あぁ・・だ、めぇ・・シロちゃ・・」 「・・ッ・・っもも・・・」 「ふわぁんっ・・もっ・・いっちゃ・・あああああッ」 「もも・・ッ・・・あ、・・で・・る・・」 寸前に誇張したそれを引き抜いて。 「あっああああああああんッ!!ふわぁっ・・・」 「んッ・・はぁっ・・あぁ・・桃・・ッ・・」 白濁色の液体が雛森の下腹部に散らばった。 日番谷は疲れきったように、彼女の隣で横になった。 雛森は長めの快楽に溺れている。 目を瞑って、喘ぐ彼女の頬を指でつつくと 彼女が恥ずかしげに胸の中に転がりこんできた。 「・・シロちゃ・・ん」 「・・ん?」 「・・もう一回・・・」 「は?」 「シロちゃんが欲しいよぉ・・・」 先も述べたが、熱っぽいお願いに 心底弱いので。 彼は彼女の薬の効果が切れるまで、 体を重ねた。 さぁ、魅惑の楽団は終焉を迎える。 誰もそのフィナーレを知らない。 否、 知る必要がないからだ。 それは永遠の長調で終局を迎えるのだから。 例え、指揮者がその二拍子の指揮をやめたとしても。 後書き で、出来ました!! 全く意味のわからないERO小説に・・・;; 皆さん、期待させてごめんなさい〜〜;;