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さぁ イイコト しよ?



















































Baby,fack you!



















































シーツに埋もれて、来るのを待ってた。

しゅっと自動的に扉が開いたと思うと

入ってきたのは予想通りの人物。

長身大柄の男。

くすりと一つ笑えばシーツを引っ手繰られた。

一つ睨む。


「・・寒いんだけど」

「起きろ、仕事だ」

「何?」

「交渉だ」

「却下。一人で行ってこいよー。

 俺は腰が痛いんだよー。どっかの老いぼれが昨日がっついたせいで」

「誰が老いぼれだっての。あとがっついたのは俺じゃなくて団長」

「うるっさいなぁー、殺すぞ」


笑顔と殺気を同時に飛ばせば、相手は一つ笑う。

この状況で笑う男は俺が知る中でも数人しかいない。

俺は少し肌寒い裸体きゅっと縮めた。

阿伏兎は俺の横に腰を下ろして、前髪を少し撫ぜた。


「いいのか、俺一人で」

「交渉なんて嫌いだ」

「アンタの大好きなお掃除付きでもか?」

「そうなの?」

「条件付きでな」

「・・何ソレ」

「まぁ、説明するから。シャワー浴びてこい」

「・・わかった」


阿伏兎に言われるまま、シャワーを浴びた。

眠る前に一度シャワーを浴びたけど

なんだか阿伏兎との熱がまだ残ってる気がした。


シャワーから出て、いつもタオルと着替えをのせてくれる籠には・・・






「・・・・は?」













「さて、阿伏兎。

 お前がどんな趣味に走ったかはよくわかったよ」

「残念。そんな趣味興味ねぇよ。

 まぁ、案の定お似合いですけどね団長」

「これでもう一発ヤりたいって?いつからそんなに元気になったんだい?」



俺が来ているのは真っ青なチャイナドレス。

勿論ズボンなんてない。

スリットもかなり深く入ってる。

おまけに下着だって女性用だったし。

変な詰め物付きだったし。



「それ着たらなんとなく仕事内容が読めてきただろ、お嬢さんよ」

「誰がお嬢さんだよ。神威様って呼べ」

「どんなノリだよ。ほら、ちょっとこっち来い、団長」



テーブルでコーヒーを飲みながら

何かの書類を広げる阿伏兎。

俺は向かいに座ってそれを見る。



「ほら」

「ん、ありがと」



ミルクと砂糖がたっぷり入ったカフェオレを飲みながら

話しを聞く体勢に入る。



「これから2時間後、とある星につく。

 そこで取引がある。

 相手は最近名を売ってる新手の海賊。

 武器と金を差しだすから、転生郷の密輸ルートを一本よこせと

 言ってきたらしい。命知らずっていいよな」

「・・元老は?」

「『派手に見せしめしてこい』だとよ」

「ふーん、で?なんで俺が女装?」

「武器はついてすぐこちらに運ぶ手はずになってる。

 金は向こうに受け取りに行かなきゃいけねぇ。

 だが、向こうは代表一人が取りにこいって言ってる。

 武器の受け渡しも全て空中だし、交渉が始まったら船は距離を取らなくちゃいけねぇ」

「・・・・・」

「要するにだ。乗り込んだ一人で艦内の200人の大半を殺す。

 操縦の人間を数人残し、帰還。そのまま艦砲射撃でふっとばすってこった。

 んなことできんのは、第七師団の俺達ぐらいだろ?
 
 本来ならアンタ一人で行く話だが、

 アンタは金を受け取る前に殺しを始めそうだからって元老が俺を指名してきた。

 だが、俺は生憎200人も頑張る元気はねーよ。

 おじさんはがっつかれて疲れてんだよ。それにそんな楽しいこと一人でやったら

 あんたに殺されそうだ」

「わかってるじゃないか。で、俺はどうするのさ?」

「俺にでもはべってたらいいだろ?女だったら向こうもどうでもいいと思うだろう。

 指示出したら団長は別の場所から始めろ。俺は金を奪って、おっぱじめる。

 制圧終了次第、帰還で艦砲射撃。手はず、わかったか?」

「俺一人でもいいじゃんかー」

「ねぇ、話し聞いてた?アンタなら金受け取る前に始めそうだし

 操縦の人間まで殺して一緒におだぶつとか馬鹿なことしそうなんだよ、わかったな」

「俺は阿伏兎の女みたいにべたべたしてたらいいんだろー」

「そうだよ」

「でもそれって面白いね」

「あ?」



「色仕掛けしてた女に殺されるって最高に面白いじゃん」

「ああ、天国から地獄に突き落としてやれ」

「そういうの大好きだよ、俺」



飲みほしたマグカップを置いた。




















ポットから降りて、敵の船に入る。

ぼそりと一つ。



「・・・いい具合に化けたな」

「娼婦のお姉さんにやってもらったんだよ。

 可愛いだろ、かむこちゃんだぞー」

「アホ。・・来たぞ」



阿伏兎の腕に腕を絡めて、抱きつく。

本人は一瞬意外そうな顔をしたが

俺がにこりと笑えばまんざらでもないらしい。



向こうの代表と簡単な挨拶をして艦に入る。




「にしても、女をはべらせてくるとは思わなかった」

「どうしても付いてくるって聞かなかったんだ。

 とんだ我儘女だ」




向こうの代表が怪訝そうな顔で俺を見た。

俺はにこりと微笑み返す。




どうやら取引の場所についたらしい。

テーブルとソファ。

数人の警備。銃を持ってるが大したことはないだろう。





「さて、と」



阿伏兎は俺を払いのける。




「この女も土産みたいなもんだ。

 好きに遊びやがれ。相当な遊び女だからな。

 一人よりも多勢で遊んでやった方が喜ぶぜ」


「ちょ・・っ!」

「だ、そうだ、お姉さん。俺達と遊びに行こうか」



俺は、男の一人に腕を持たれて

連れて行かれる。

ドアが閉まる刹那、阿伏兎はにやりと笑って

口元だけを動かした。





『御武運を』




俺は口辺を上げた。

茶番劇のフィニッシュは近い。


























俺が連れていかれたのは

船員が溜まっているところ。



「おい、まわしていいってよ」

「マジで?」

「女なんて久し振りじゃねーか!」



男達が集まってくる。

俺は笑顔を堪えずに、男に

「ちょっと待ってね」と言って

携帯を取り出す。

短縮の一番、すぐに出た。




『もしもし』

「ふふ、阿伏兎おじさん?」

『誰がおじさんだっての』

「ごめんね、あのねっ」













「先に、イイコト、始めちゃうね」













『・・・了解』





俺は携帯をしまって。

にやにやとスリットに手を入れる男や

髪に顔を埋める男を見た。


ああ、早く、一秒も早く、



ころしたい







俺を連れてきた男の首筋に触れる。

男は下品な笑みで俺に唇を寄せた。

笑みがこぼれた。












「ねぇ、おじさん、イイコト、し、よ?」










蒼い瞳を見せた瞬間目の前の男の首が飛んだ。

真っ青なドレスを真っ赤に染め上げる。

周りの男はそれを見て、驚く。

だがその間に俺は数人殺す。

やっと奴らが銃を取りだした時には

十人やった後だった。




「俺に女装させた代償は大きいよ?」

「女装?テメェ・・何者だ!?」

「名乗るほどのもんじゃないよ。君たちすぐ死ぬし」

「・・あああああああああああああああああああああ!!」



























金を確認した所で電話が来た。


「もしもし」

『ふふ、阿伏兎おじさん?』

「誰がおじさんだっての」

『あのねっ・・・・先に、イイコト、始めちゃうね』

「・・・了解」



くすりと笑って、電話を切る。

ノリノリじゃねぇか・・。



「さぁ、密輸のルートを!」

「ああ、今その件で上司と電話してたんだよ」

「じゃあ、早く!」




その時、部屋の内線がなる。

敵側の部下が出た。



「・・なんだ?・・オイ!どうした!」



ショータイムが始まったらしい。

目の前の取引相手が怪訝そうにそちらを見る。



「どうした?」

「わかりません!船員が何者かに襲撃をうけてるみたいです!」





「襲撃?」


俺は笑った。


「・・・何がおかしい」

「いんや。ほら、お楽しみが楽しすぎてはしゃいでるだけなんじゃねぇの?

 お宅の部下の皆様はとっても盛りがついてるみたいだしな」

「・・・まさか!さっきの女・・・!」



金を入ったケースを持って、笑う。




「イイ女だろ?ウチの超我儘姫だよ。

 血と殺戮が餌。あと漬物とご飯もな」




「何せ、ウチの上司だ」

「・・なんだと・・?お前・・師団の団長じゃ・・・」

「俺は一言も『俺が団長だ』なんて言ってねぇぜ?

 俺達は春雨の最強部隊第七師団。団長はあのチャイナドレス着てた女装男だ。

 残念ながら頭は空なんだ」






「さぁ、こっちもイイコト始めようか?」






銃声が鳴った瞬間に、殺戮が始まった。





















20分後

血みどろになった廊下を歩けば

壁にちょこんと真っ赤なチャイナドレスを来たヤツが立ってた。

上機嫌らしく手まで振ってきた。


「阿伏兎!」


ぎゅうと抱きついてくるのを見れば

ただの女の子に見えなくもない。



「俺の演技どうだった?」

「よかったよかった。御協力有難う御座いました」

「だろ!?あ、あとの船員はうまく操縦室に立てこもってるみたいだ。

 早く出よう」

「そうだな」









左腕にまたべたりとくっついて歩く。


「おい、それはもういいだろ」

「いいじゃん。だってかむこちゃんだもん」

「アンタ・・ノリノリだな」

「ねぇ、阿伏兎ー」

「ん?」

「阿伏兎団長な気分はどうだった?」

「最悪だ。俺はトップにはむかねぇんだよ」

「俺だって向いてないよ」

「我儘な団長に適当に使われてるくらいがちょうどいい」

「そっか」

「ん」


いつもは三つ編みの髪を下ろしていて

桃色の髪がゆらりとゆれる。

情事の時みたいでなんだか背徳的な気分になった。



「ね、阿伏兎」

「なんだ」

「帰ったらえっちしよ」

「俺は疲れてんだよ」

「ほら、かむこちゃんがサービスしてあげるよ」

「血だらけの女にサービスなんてしてほしくねぇよ」

「じゃあ、シャワー浴びてさ、ごはん食べてさ」




































「イイコト、しよ」



















































ばかと呟いて

笑った男をくしゃりと撫ぜた。

自艦に戻ったと同時に

艦砲射撃が始まった。

どうやら団員は相当はしゃいでいるらしい。



団長の女装に。



勿論






























「おじさんの腰をいたわる程度にな」



















































俺も含めて。