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この手は破壊しか生まない。

そう思ってた。

でもここで、この手が人を守れるって知ったから。



守りたい人が、いるから。




















































恋する感度 4



















































目が覚めると、知らない牢屋だった。

どうしてこんなところにいるかわからなかった。

確か・・あ、そうだ。

今日は神威に会って、

神威が真選組潰すとか言うから、

アイツらを止めに屯所にきて・・・

それで・・・サドに・・。




「って、あのヤロ――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」




アイツ、私の頭殴ったんだ!

それで気絶していた。

あのサド野郎殴らないと気が済まない・・。

そんなことを考えて気づいた。

ここは屯所のはずだ。



なのにどうして、こんなに静かなんだろう・・。


皆・・出払って・・・?



・・・・・!!!!!




「もしかして、今、何時アルカ!」



急いで牢屋を打ち壊す。

外に出ると陽はすっかり沈んでいた。

一時間以上眠っていたことは明確だった。



「もう・・取引まで時間がないアル・・・!」



走るしかない。

そう思って、取引場所に向かって駆けだした。



















































「状況はどうだ?」

「倉庫の中は・・完全に閉じられているようで・・

 突入しない限り、中の状況を把握することはできないかと・・」


午後七時。

取引が行われているという倉庫の周りはひっそりしていた。


俺達は倉庫を包囲して、突撃の準備に備えていた。





「・・そろそろ時間ですぜィ・・?」

「・・わかってる。・・なぁ、総悟」

「なんですかィ?」

「・・・いや、何でもねぇ」

「気持ち悪ィ、胸糞悪ィ、死ね土方」

「うっるせぇ!お前は緊張感持て!」




チャイナは・・あれで良かったのか?

きっと死ね土方はそう言いたかったんだと思う。

ああするしかなかった。

アイツが、何かこの件に関係してるとしても・・。


俺達は・・・・・・・・・・・・・・。





「総悟」







「突入だ」























倉庫を押し開けて、中に入る。































「真選組だ!ご用改めである!」








































だが、倉庫は真っ暗だった。



「近藤さん・・」

「・・ハメられた、か?」































「いいや、ここであってるよ」















































次の瞬間、電気がついた。目の前には大きなコンテナが一つ。

その上に一人の男。

自分たちの周りは傘を持った奴らに囲まれていた。










コンテナの上にいた男は、チャイナと喋っていたあの男だった。











「オイ・・総悟、アイツ・・!」

「わかってまさァ」











「真選組の皆さん、いらっしゃーい」










にこにこと笑う男は、ひらりとコンテナから降りてこっちに近づいてきた。








「あ、昼間のお兄さんだ。昼間はどうも」

「・・テメェ、春雨の人間だったとはな」

「まぁね。一応自己紹介しておこうかな。

 俺は神威。春雨第七師団団長」

「・・っ、第七師団・・だと・・?」






噂には聞いたことがあった。

春雨第七師団。春雨の中でも最強の戦闘部隊であり、

主に夜兎で構成させれていると。


明らかに脳内で警鐘がなってる。

きっと俺だけじゃなく、近藤さんも、土方も。




コイツは何かヤバい、と。











「それにしても、意外だなぁ」

「・・・何が、だ」

「君たちがこんなにひょこひょことここに来たことだよ」」

「・・・・?」















「神楽が罠だって言いに来なかったの?

 随分御執心みたいだったから、助けるんだろうなって思ってたんだけど」













「・・・チャイナのことなんて関係ねぇだろーが」


なんだか苛ついた俺がそう言い返すと、

またこの男はケラケラと笑った。





「へー、そっかー。俺はてっきり、






















神楽、君に惚れてるんだと思ってた」



















「・・は?」





思わず頭が真っ白になる。





「まぁ、ここに神楽が居なくて、

君たちが来たってことは、神楽は我が身可愛さに

君たちを差し出したってことになるね」





その言葉に、はっとする。




「オイ、それ一体どういう・・」

「どういうことだっていいんじゃないかな?

だって、君たち
















今から皆死んじゃうんだし」

















その言葉と同時に一気に周りの奴らが

殺気立つ。

俺達も刀に手をかけた。

















「殺せ」















その言葉と同時に、夜兎共がこちらに向かってきた。

切っ先を抜いて、衝撃に備えようとした時だった。
































「神威ィィィイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!」


































聞きなれた声が鼓膜を震わせた。



入口から俺達を飛び越えて、


俺達と男の前に立ったのは



チャイナだった。














「あ、来た」

「『あ、来た』じゃないネ!!!!!」


「チャイナ!なんでテメェがここに居るんでィ!!!!」



俺はカッとなって、チャイナに叫んだ。

チャイナはこちらを振り向かずに叫んだ。







「サドの言うことなんてきかないネ!

 お前こそなんでここにいるネ!さっさと帰って寝るヨロシ!」

「なんで俺がお前の言うこときかなきゃいけねーんでさァ!!

 テメェが帰れ!」






襲おうとしていた、夜兎共は動きを止めて

神威という男を見ている。





「神楽」





男はチャイナを呼んだ。
















「何をしに来たんだい?」















彼女の身体は一瞬ビクリと震えた。

そんなアイツは見たことなかった。

少し驚いた。















「お前を・・倒しに来たアル」












それを言うと、周りの男達が笑いだした。




「何言ってんだテメェ!」

「お前夜兎みてぇだが、団長を倒せるわけがねぇだろ」

「団長は夜兎でも最強の男だからな!

 何せあの星海坊主の・・・・・・・」









最後の言葉を言ったヤツは言い終わる前に頭が吹っ飛んでいた。

神威が傘を振るったから。






ぞっとする力を目の当たりにすると同時に引っ掛かる単語。






これは、・・やはり・・。










「それ言うの俺が嫌ってるって知ってるだろ?」



にこやかに笑うが他の夜兎はビビっている。




「何言ってるアルカ。諦めるアル。

 お前の毛根だって将来はあんな感じになるネ」

「甘いね、神楽。俺は髪は母さん似だから大丈夫だ。

 お前だってそのいつまでも家族やらなんやら言ってるところが

 あの男そっくりだ。毛根消失に気をつけた方がいいよ」

「お前こそ何言ってるアルか。私の毛根はマミーの折り紙付きネ!」

「じゃあ、あの男みたいに、腕を吹っ飛ばしてみようか?」




その言葉にチャイナの表情が変わった。




「あの男はいないよ。

 お前は誰にすがりつくんだい?」

「・・黙れ」

「お前は弱いからね。家族の情?愛?笑わせるな。










お前はこんな自分でも愛してくれる人にすがりついて生きていたいだけだ」









「黙れって・・言ってるネ」







「結局お前は、何にも変わっちゃいないんだ」





















































「そうやって、いつまでも追い回してたらいい。

 お前はいつまでたったって、俺の足に縋りついて

 『行かないで』って泣いてた、あの日の神楽から何も変わっちゃいないんだから」



















































「黙れっつってんだろうが、クソ兄貴がァァアアア!!!!!!!!!!」






叫び声のような嗚咽のような、悲鳴と同時に

チャイナが男に襲いかかった。