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(15歳以上推進) セクシャルな関係は堕ちる一方で ヴェニガモの唇 気だるい身体を起こせば、 シーツに絡まる四本足。 吐息が首筋にかかる。 うっとおしい前髪を掻きあげて、 そっとベッドから降りようとする。 隣に眠る彼を起こさないように。 床に落ちた下着とズボンだけをはいて、 冷蔵庫を漁る。 ミネラルウォーターの瓶を取りだして、 水を飲む。 まだ明かりが灯っていないということは “夜”ということなのだろう。 といってもここは宇宙であり、ひたすら闇なのだが。 ベッドサイドのオレンジの明かりに照らされるのは 真白のシーツに散らばる長い髪。 無邪気な寝顔が歪み、 瞼が動く。 「あ・・ぶと・・?」 「起こしたか?」 「ん・・俺も、水・・」 「ほらよ」 ボトルを軽く投げれば、キャッチして 蓋を開けて勢いよく飲み始めた。 「んー、運動した後の水はうまいっ!」 「へいへい、そうですかい・・そりゃよーござんした」 「阿伏兎!はい!」 「ほい」 勢いよく宙を待ったそれをキャッチして 冷蔵庫に収納。 ばたりと扉を閉めて、ベッドに戻る。 サイドテーブルから煙草を取りだして、一服する。 「はぁーっ」 蒼い瞳が何も言わず見つめてる。 視線を下ろす。 「なんだ?煙たいか?」 「ううん、別に」 起きあがった身体が一つ伸びをする。 そのまま俺の腰の辺りに跨る。 真白の肌がぺたりと俺の肌と触れ合う。 「・・どうした?団長」 「ん・・なんでもないよ」 細い指先が(そのくせ、それはたくさんの命を奪っていくのだが) 火を付けたばかりの煙草を奪う。 「おい」 「・・・ん・・」 ぺろりと唇をひと舐めして、 重なる。 煙草を奪われた仕返しに、 舌を絡めながら、煙を送りこめば 苦しそうな、快楽に紛れているような、 よくわからない表情を見せた。 ひとつ、咳きこんで、淫猥な笑み。 悔しいので肩口を甘噛みして、そのまま吸いつく。 鬱血痕が一つできる。 それをぺろりと舐めた瞬間。 「・・っ」 灼熱を鎖骨付近に感じた。 「っ・・こら」 「素敵な所有印だろ?俺に独占されるなんて幸せものだね、阿伏兎」 鎖骨下に丸い火傷の痕。 煙草を押しつけられたらしい。 「寝煙草は火事の元だから、やっちゃだめだろ?」 そう言いながら灰皿に先端をなすりつけて、火は消えていった。 「寝煙草もそうだが、煙草を人につけてもいけねぇだろうが、この馬鹿」 「ははっ、そうだねー」 熱さが残るその痕を舌先が舐めていく。 何度も、何度も。 「阿伏兎」 「あ?」 「怖い夢、見たんだ」 「・・・あんたに怖いものなんてあるんだな」 「ああ、弱くなった自分とか」 「・・・・・・」 「誰かを愛して、強くなることを捨ててしまう自分とか」 舌先は唇を舐める。 何度も何度も。 俺はそれを避けて、 団長の瞳から零れる涙を舐めた。 それは俺と同じ塩味で、 彼も同じ生物なんだと実感させた。 「・・・なぁ」 「ん」 「俺のことは、愛してんのか?アンタは」 指先が絡んだ。 震えてるそれが、絡んだ。 「馬鹿だなぁ、阿伏兎」 「そんなわけ、ないだろ?」 泣きながら、そんな顔で言われたって 説得力がねぇよ、馬鹿。 「そうだな、悪かった」 「うん」 そうやって俺達は知らないふりをする。 知らないふりをしなきゃ、恐怖してしまうだろうから。 ああ、愛してると告げられれば どれだけ楽になれるのだろうか。