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どうして、お前との距離が こんなに遠い? どうして? 巨大な画面に映ったのは、 先日大きな傷を負った 幼馴染。 もとい 想い人。 目の下に大きな隈を作って。 自分に謝る。 少し細くなったか? 『自分も気にしていないから  お前も気にするな』 そんな感じの言葉を伝えると、 彼女は少しホッとしたようだった。 冗談を付け加えれば いつもの幼馴染。 だけど、 「日番谷君じゃなくて日番谷隊長だ」 このセリフはお前を突き放すために用意したんじゃないんだ。 ただ、もう少しだけ。 俺の事頼ってほしかった。 弟分としてではなく、男として。 でも、お前は生返事を返して俯いた。 どうして? どうして? なんでこんなにお前に思いは伝わらない? 口を噤んだ後の彼女の第一声は切ない。 『藍染隊長を助けてあげて』 どうして? まだあの男を信じれるんだ? アイツはお前を刺した。 殺そうとした。 お前を自分のための駒としてしか見てなかった。 優しい笑顔は偽善者のものだった。 だけど、どうして? お前はそれを知っているはずなのに。 愛してたからか? 男として? ただ、画面の向こうで倒れた彼女との距離は近いようで遠かった。 もう彼女は 『藍染隊長がね〜〜』 と言う接頭語から会話を始める事はない。 あの深い隈のついた目が優しく本当に もう一度微笑んでくれるだろうか? 心配な事はそれ。 なぁ?雛森。 俺達はどこで間違ったのかな? いやこれが本当に正しかったのか? 俺は死神になると決意したお前を止めるべきだったか? そうしたら、お前はそんなに傷つかなかったのか? なぁ、雛森? 教えてくれよ。 俺は本当にお前を守れているか? お前はきっと誰よりも優しいから頷くだろうけど、 本当はお前だけじゃなくて誰一人守れてないんじゃないかって 本当は不安でたまらないんだ。 一体俺達は何のために死神になったんだろうか?なぁ? 一体何を救いたいんだろうな? いや、俺達が救われたいだけなのかもな。 ああ、めちゃくちゃだな。 アイツのおかげで。 お前も俺も。 だけどな? 例え今俺達の距離が遠くたって、 例え気持ちが一方通行だったって、 俺がお前を笑わせてみせるから、もう一度。 本当は目覚めた時、傍に居てあげたかった。 ごめんな。 そしたら、きっともっと思い切り俺の前で泣けただろうに。 この薄っぺらい通信機をぶち壊して お前に会いにいけたら。 でも、 お前は拒絶するんだろうな。 あの男を求めてるから。 積もるのは男への憎しみと 彼女への罪悪感。 偽者でもいいから、 神様、どうか俺を許して。 そして 俺以上に彼女を幸せに。 今の俺にはこの閉塞的な室内で 拳を握り締めることしかできない。