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(サーセンw全力でにょたです)



それはとある朝の話




















































our morning





















































そっと後ろ髪を束ねる。

一つに纏め上げる。

真白のシャツと黒のパンツ。

上からカーディガンをはおった。



「おはよう」



扉を開けて、声をかけられた。

その声の主を知っているから

目の前に彼女がいなくても動じない。

ただ視線を下げればいいのだ。




「よぉ、マーモン」

「早いね、スクアーロ」

「昨日は任務がすぐ終わったからなぁ・・」




視線を下げて話すのはいささか話しずらいので

彼女をひょいと抱き上げた。

彼女はまだ眠いのかフードに隠れて見えない目を

擦っている。




「眠いなら寝たらいいだろ?」

「早起きは三文の得なんだよ。ジャポーネのことわざになるんだ。

 儲かるかもしれないなら、早起きなんて辛くないよ」




そんな事をぶつぶつといいつつも

俺の胸に彼女は顔を埋めて

気持ち良さそうにしている。

きっと温かな体温が気持ちいいのだろう。





誰もいない廊下。

白い朝日が窓から差し込む。

朝の匂い、鼻をくすぐっていく。





静かだった。

ここはいつもは煩いのに。

でもそれは当たり前。

俺達は闇に紛れる仕事。

だから朝なんてものは

感じることが少なくて。

だからたまにこういうのが

なんていうのだろう・・・

とても優しい気分になれる気がする。





幹部が集まるリビングルーム。



ベルのお気に入りのソファーは彼がいないから

今は軋んでいないし、

ルッスがよく紅茶を淹れているキッチンには

誰もいないし(そもそもアイツは今他国で任務中)

レヴィは・・・ああ、アイツは除外で。




だけれど、

そんな珍しいリビングルームには

珍しいことがもう一つあって。












「あ」











珍しいことに

こんなところに、珍しい人が眠っている。

肘掛に肘をおいて、静かに眠ってる。

テーブルの上には

色の薄くなったウィスキーの水割り。




「珍しいね・・ボスがこんなとこで寝てるなんて」

「そうだなぁ・・」



マーモンをソファーの上に下ろす。

そっと眠っている彼の肩を押した。





「おい、起きろって」

「・・・・・ん・・・」





数度肩を揺らせば

深紅の視線に射抜かれた。





「・・何してんだ、てめぇ・・」

「それはこっちのセリフだぁ。

 こんなとこで寝てると風邪ひくぞぉ?」






彼は少し頭痛がするのか舌打ちした後

辺りをちらりと見た。

自分の今の状況が読めたらしい。





「寝るんだったらベッドで寝ろよ・・」

「・・・いや・・いい・・。

 おい・・」

「あぁ?」

「コーヒー」

「・・・濃い目のアメリカンだよな?」

「ああ」





キッチンでコーヒーを淹れて

彼に渡す。

自分の分も淹れて

マーモンの分も淹れるようか考えて

聞こうとしたら。





すぅと寝息を立てて眠っている、マーモン。




やはりアルコバレーノだって、結局のところ

赤ん坊じゃないか。

一つくすりと笑って、寝息を立てる彼女に

自分のカーディガンをかけた。


コーヒーを淹れて、彼に渡した。

自分も口をつける。

苦味が心地よい。




「仕事、朝方までやってたんだろぉ?」

「・・・・」

「もうちょっと寝なくて大丈夫か?」





俺には彼がカフェインで眠気を誤魔化してるように

見えたので、そう尋ねた。




「・・十時から用事があるからな」

「・・それまで寝りゃいいだろ」

「・・・」

「俺には眠たいように見えるぜぇ?」

「・・・うるせぇ」

「・・・う゛ぉぉぉおい・・それはねぇだろ」

「うるせぇよ、朝っぱらから」



とかいいつつも、その声音は本気で嫌がるものじゃない。

そっと彼の隣に腰を下ろした。


するとがっと腰を抱かれた。

思わぬ衝撃でコーヒーをこぼしそうになる。




「ちょ・・!零したらあぶねぇだろ・・!」

「・・・うるせぇって言ってんだろ・・馬鹿か、てめぇは」

「・・・・・・・・・・」





彼は本当に眠たかったらしい。

意外なことに俺の胸元に顔を埋めた。

その仕草がさっきのマーモンみたいで

なんだか彼だってあんまり彼女とかわんないんじゃないのか

とか考えると笑みがこぼれた。




「何笑ってんだよ」

「いや・・別に」

「じゃあ笑うな」

「それはどうもすいませんでした」





コーヒーより真っ黒な黒髪に指を通した。

朝日を浴びてキラキラしてる気がした。





「なぁ・・ザンザス」




「・・・・」





「・・・重いんだけどよぉ」






体重が徐々にこちらにかかってきているのに

気づいて彼の顔を見たら

やっぱり眠っていた。





寝顔は可愛らしくて

また笑みが零れる。

その度に気づくのだ。








ああ、惚れてるんだなぁ






って。

頬を染めたのは俺だけが知ってる。

唇が額に触れたのは俺だけが知ってる。






俺と、差し込む朝日だけが知ってる。



















おやすみ、良い夢を



















































私の愛する人